フケには、大きく分けて「乾燥性フケ」と「脂性フケ」の2種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。そして、AGA(男性型脱毛症)との関連性も、フケの種類によって少し異なってきます。まず、「乾燥性フケ」は、頭皮の乾燥が主な原因で発生します。頭皮の水分量が不足し、角質層が乾燥して剥がれ落ちやすくなることで、パラパラとした細かい白いフケが出ます。肩などに落ちやすく、かゆみを伴うこともあります。AGAとの関連性としては、AGAの進行や誤ったヘアケア(洗浄力の強すぎるシャンプー、熱すぎるお湯での洗髪、ドライヤーの当てすぎなど)によって頭皮が乾燥し、バリア機能が低下することで、乾燥性フケが発生しやすくなる可能性があります。また、AGA治療薬であるミノキシジル外用薬の副作用として、頭皮の乾燥やかゆみが起こり、乾燥性フケが増えることもあります。次に、「脂性フケ」は、頭皮の皮脂の過剰な分泌が主な原因です。過剰な皮脂が毛穴に詰まったり、頭皮に常在するマラセチア菌のエサとなり、菌が異常繁殖することで炎症が起き、ベタベタとした黄色っぽい、比較的大きなフケが出ます。強いかゆみや赤みを伴うこともあり、脂漏性皮膚炎の症状の一つとしても見られます。AGAとの関連性としては、男性ホルモンは皮脂の分泌を促進する働きがあるため、AGAの方は元々皮脂が多い傾向にある場合があります。この過剰な皮脂が脂性フケの原因となることがあります。また、AGAの進行に伴うストレスや生活習慣の乱れ(脂っこい食事の偏りなど)も、皮脂の過剰分泌を助長し、脂性フケを悪化させる可能性があります。このように、AGAの方は、乾燥性フケと脂性フケのどちらのタイプも発症する可能性があります。自分のフケがどちらのタイプなのかを把握し、それに合った適切なケアを行うことが重要です。フケの種類が分からない場合や、症状がひどい場合は、皮膚科医に相談することをおすすめします。
— AGA —
フケの種類(乾燥性・脂性)とAGAとの関連性
2020年2月22日