知っておきたい薄毛対策

2022年6月
  • 「酒は百薬の長」は髪にも言える?適量なら薄毛予防になる?

    円形脱毛症

    「酒は百薬の長」ということわざがありますが、これは髪の毛の健康や薄毛予防にも当てはまるのでしょうか。適量のアルコールであれば、髪に良い影響を与える可能性はあるのでしょうか。適量のアルコール摂取には、いくつかのポジティブな効果が期待できると言われています。例えば、血行促進効果です。少量のアルコールは血管を拡張させ、一時的に血流を良くする働きがあります。これにより、頭皮への血流も改善され、毛根に栄養や酸素が行き渡りやすくなる可能性があります。また、リラックス効果も期待できます。適度な飲酒は、緊張を和らげ、ストレスを軽減するのに役立つことがあります。ストレスは薄毛の原因の一つとも考えられているため、ストレスが緩和されることで、間接的に髪に良い影響があるかもしれません。さらに、コミュニケーションを円滑にし、楽しい時間を過ごすきっかけとなることも、精神的な健康にとってはプラスでしょう。しかし、これらの効果はあくまで「適量」を守った場合に限られます。そして、「適量」の定義は人によって異なり、体質やその日のコンディションによっても変わってきます。厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」は、1日平均純アルコールで約20g程度ですが、これでも毎日続ければ肝臓への負担は蓄積されますし、髪への直接的なプラス効果を保証するものではありません。むしろ、アルコールを摂取することで消費されるビタミンやミネラル、アセトアルデヒドの生成といったデメリットの方が、髪にとっては大きいと考えるのが一般的です。結論として、「酒は百薬の長」ということわざを、そのまま髪の毛の健康や薄毛予防に当てはめるのは難しいと言えるでしょう。適量の飲酒によるリラックス効果や血行促進効果が、間接的に髪に良い影響を与える可能性は否定できませんが、それを目的に飲酒することは推奨されません。髪の健康を考えるのであれば、アルコールは嗜む程度に留め、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動といった基本的な生活習慣を整えることの方が、はるかに重要で効果的です。

  • 薄毛が目立たないヘアセットのためのドライヤーテクニック

    抜け毛

    薄毛をカバーするヘアセットの基本は、髪に自然なボリューム感を出すことです。そして、そのボリューム感を作り出す上で最も重要な役割を果たすのがドライヤーの使い方です。正しいドライヤーテクニックを身につけることで、薄毛が目立たない、ふんわりとしたヘアスタイルを実現することができます。まず、タオルドライをしっかり行うことが大切です。髪がびしょ濡れのままドライヤーを当てると、乾くまでに時間がかかり、髪や頭皮に熱ダメージを与えやすくなります。タオルで優しく水気を拭き取り、特に頭皮はポンポンと押さえるようにして水分を吸い取りましょう。ドライヤーを当てる順番もポイントです。最初に、髪の根元から乾かしていきます。特に、薄毛が気になる頭頂部や分け目は、髪の毛が寝てしまいやすいため、根元を立ち上げるように意識して風を当てます。この時、指で髪の根元を持ち上げながら、下から温風を送り込むと効果的です。また、髪の生えている方向と逆向きに風を当てるのも、根元を立ち上げるのに役立ちます。ドライヤーの風の向きも重要です。一方向からだけでなく、様々な方向から風を当てることで、髪が自然に立ち上がり、ふんわりとした仕上がりになります。温風である程度乾いたら、最後に冷風を当てると、キューティクルが引き締まり、作ったボリューム感や髪型がキープされやすくなります。また、ツヤも出やすくなります。ドライヤーの熱に注意することも忘れてはいけません。同じ箇所に長時間熱風を当て続けると、頭皮や髪にダメージを与え、乾燥やパサつきの原因になります。ドライヤーを常に動かしながら、頭皮から15cm以上離して使用するように心がけましょう。これらのドライヤーテクニックを日々のヘアセットに取り入れることで、薄毛を目立たなくし、より自信の持てるヘアスタイルを作ることができるはずです。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、練習すれば誰でも習得できます。