薄毛対策を本気で考えるなら、ドライヤー選びはシャンプーや育毛剤選びと同じくらい慎重に行うべきです。数千円のものから数万円のものまで価格は様々ですが、高ければ良いというわけではありません。薄毛に悩む男性がチェックすべきは、ブランドやデザインではなく、頭皮と髪への優しさを実現するための具体的な「機能」です。ここでは、後悔しないドライヤー選びのための三つの鉄則をご紹介します。第一の鉄則は「大風量」であることです。一見すると、風が強いと髪が傷みそうに思えるかもしれません。しかし、薄毛対策において最も避けたいのは、高温の熱を長時間当て続けることです。大風量のドライヤーは、熱の力ではなく風の力で髪の水分を吹き飛ばすため、頭皮や髪が高温に晒される時間を大幅に短縮できます。結果として、熱ダメージによるタンパク質の変性や乾燥を防ぎ、速やかに乾かすことができるのです。ドライヤーのスペック表にある「風量(立法メートル/分)」の数値を確認し、最低でも1.5立法メートル/分以上、できれば2.0立法メートル/分に近いモデルを選ぶことをお勧めします。第二の鉄則は「温度調節機能の有無」です。安価なドライヤーは「強温風」と「弱温風」の切り替えしかないものがほとんどですが、薄毛ケアにはこれでは不十分です。理想は、高温・中温・低温といった多段階の温度調節ができるモデルです。特に重要なのが「スカルプモード」や「低温モード」と呼ばれる、六十度以下の優しい温風が出せる機能です。髪のタンパク質は七十度を超えると変性を起こし始め、硬くなって脆くなります。スカルプモードを使えば、このリスクを回避し、頭皮に必要な潤いを残しながら優しく乾かすことができます。高温モードはあくまでも速乾のための補助的なものと考え、基本は低温でじっくり乾かすという意識が大切です。第三の鉄則は「マイナスイオン機能」です。これはもはや多くのドライヤーに標準搭載されていますが、その効果を侮ってはいけません。マイナスイオンは、髪の静電気の発生を抑え、プラスに帯電した髪に水分を引き寄せて潤いを与える効果があります。これにより、オーバードライによるパサつきを防ぎ、まとまりの良い髪に仕上げることができます。
薄毛男性のためのドライヤー選び三つの鉄則