知っておきたい薄毛対策

2021年10月
  • フケが多いのはAGAの初期症状?見逃せないサインとは

    かつら

    「最近フケが増えたけど、これってAGAの始まりなのかな?」と不安に感じる方もいるかもしれません。フケが多いこと自体が、必ずしもAGA(男性型脱毛症)の直接的な初期症状であるとは限りません。しかし、AGAの進行に伴う頭皮環境の変化が、フケを発生させやすくする可能性はあります。AGAの初期症状としてより代表的なのは、「抜け毛の増加(特に細く短い毛が増える)」「髪のハリやコシがなくなる」「生え際の後退(M字部分など)」「頭頂部(つむじ周り)の地肌が透けて見える」といったものです。これらの症状と合わせてフケが増えている場合は、AGAが関与している可能性を考慮に入れる必要があります。例えば、AGAの進行によってヘアサイクルが乱れると、頭皮のターンオーバーも影響を受け、古い角質が剥がれやすくなり、乾燥性のフケが出ることがあります。また、AGAの方は男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が多い傾向があり、これが脂性フケや脂漏性皮膚炎の原因となることもあります。見逃せないサインとしては、フケの種類や状態の変化です。以前は気にならなかったのに、急にフケが増えたり、フケの質が変わったり(パラパラとした乾燥フケから、ベタベタとした脂性フケへ、あるいはその逆)、かゆみや赤みといった炎症症状を伴うようになった場合は、頭皮環境が悪化している可能性があります。特に、AGAの典型的な薄毛パターン(生え際の後退や頭頂部の薄毛)と同時にフケの増加が見られる場合は、AGAが進行しているサインの一つと捉えることができるかもしれません。ただし、フケの原因はAGA以外にも、季節の変化、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、合わないヘアケア製品の使用、あるいは脂漏性皮膚炎や乾癬といった皮膚疾患など、様々です。自己判断は難しいため、フケの症状が続く場合や、薄毛の進行が気になる場合は、皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、医師による正確な診断を受けることが重要です。医師は、頭皮の状態を詳しく診察し、フケの原因を特定した上で、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。

  • AGA治療中にフケが増える原因と対処法

    抜け毛

    AGA(男性型脱毛症)の治療を開始した後に、フケが増えたと感じる方がいます。これは、いくつかの原因が考えられ、それぞれ適切な対処法が異なります。まず、AGA治療薬の副作用としてフケが増えるケースがあります。特に、ミノキシジル外用薬を使用している場合、有効成分であるミノキシジルや、基剤として含まれるプロピレングリコールなどが頭皮に合わず、接触皮膚炎やかゆみ、乾燥を引き起こし、結果としてフケが増えることがあります。この場合の対処法としては、まず医師に相談することが重要です。薬剤の濃度を調整したり、プロピレングリコールを含まない製剤に変更したり、あるいは一時的に使用を中止して頭皮の状態を落ち着かせるといった対応が考えられます。次に、治療開始初期に起こる「初期脱毛」と関連して、一時的に頭皮環境が変化し、フケが増えるという可能性も考えられます。ヘアサイクルが正常化する過程で、頭皮の新陳代謝も活発になり、古い角質が剥がれやすくなるのかもしれません。この場合は、通常、初期脱毛が治まるのと同時期にフケも落ち着いてくることが多いです。また、AGA治療とは直接関係なく、シャンプーの仕方や生活習慣の乱れが原因でフケが増えている可能性もあります。洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていたり、すすぎが不十分だったり、あるいはストレスや睡眠不足、食生活の偏りなどが頭皮環境を悪化させているのかもしれません。この場合の対処法としては、まずシャンプー剤を見直し、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものを選び、正しい洗髪方法を実践することが大切です。そして、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスケアといった生活習慣の改善にも取り組みましょう。まれに、AGAとは別に脂漏性皮膚炎などの頭皮疾患を併発しており、それがフケの原因となっていることもあります。この場合は、皮膚科医による適切な診断と治療が必要です。AGA治療中にフケが増えたと感じたら、自己判断せずに、まずは治療を受けている医師に相談し、原因を特定した上で、適切な対処法を指導してもらうことが大切です。